姿勢が悪くなると、背中が丸まり猫背になるなど見た目が悪くなるというイメージがあると思いますが、見た目だけではなく、様々な不調を引き起こす原因となります。
姿勢を維持するために重要なものは筋肉だと思います。
全身の中にも様々な筋肉がありますが、特に重要であるのは、太ももの前側・後ろ側、お腹、胸、首の各部分に張り巡らせている、身体を支える為に働く筋肉です。これらの主な筋肉が前後で伸びたり縮んだりを繰り返しながらバランスをとっています。これらのバランスが崩れると、姿勢も悪くなり、様々な不調の原因となってしまいます。
ただ立っているだけ、座っているだけているだけるだけでも、常にどれかの筋肉は緊張をしています。
その分疲労も溜まりやすく収縮したままになりやすい筋肉といえます。
特に太ももの裏側にあるハムストリングと背中にある脊柱起立筋が疲労し、本来の力が発揮されないと、頭が支えられなくなり、猫背になります。
意識して姿勢を正しても、その時は良いのですが、気がつくとまた猫背に戻ってしまいます。
本来であれば、自動的に姿勢を支える筋肉なので、疲労や筋肉のコリとして残らないよう、しっかりとケアをして
正しい姿勢に保っていきましょう。
猫背対策におすすめ。「ネコのポーズ」 初級編
1.四つんばいの姿勢になります。手の平は肩の真下に、膝も腰の真下に来るようにします。
2.手の平は肩の真下に、膝も腰の真下に来るようにします。両手は肩幅に、膝は腰の幅に調整します。
3.息を吸いながら、肩の位置は維持し背中を丸めます。
(目線はおへそを覗き込むようにして、天井方向に持ち上げるイメージ。でおなかは薄く、お腹に力を入れます。)
4.息を吐きながら、目線は天井方向へ。腰は反らせる。
(腰痛のある方は無理のない範囲で行いましょう)
5.呼吸に合わせ3,4を繰り返します。※3~5呼吸
6.お尻を後ろへ引いてリラックス
※首に痛みや違和感を感じる方は、顎が正面を向いたまま行います。
※お腹にしっかりと力を入れるようにします。
「ネコのポーズ」は長時間のデスクワークなどによって固まりがちな、背中や腰回りの筋肉をリラックスさせ、お腹にしっかりと力を入れることでインナーマッスルも鍛えられるので、腰痛やそり腰の緩和、姿勢改善に効果があります。
猫背対策におすすめ。「らくだのポーズ」 上級編
※腰に痛みのある方は無理のない範囲で行ってください。
1.両膝を腰の幅まで開き、床に膝立ちになる。
2.腰に手をつけ、一度身体を後ろに反らす。
3.2の状態に無理がないようでしたら、息を吸いながら片方ずつ踵を掴む。(腰は尾骨を前方へ向けるように)
4.両方の踵を掴むことができたら、息を吐きながらおへそを突き出すイメージで身体を反らせる。
5.ゆっくりと2.3呼吸続けたら手を片手ずつ腰に戻し、状態を元に戻す。
※つま先を立てることで身体を反らす量が減るので、負担が少し減る。
※身体が硬いひとはヨガブロックを置き、手をつくことで楽にポーズができる。
足から胸までしっかり伸ばすことができ、それぞれのパーツも活性化し、姿勢を良くしていくことで、内臓の不調も改善し、血液の循環もただし、冷えやむくみも改善することも可能です。
姿勢が悪いとお悩みの方、筋肉に疲労やこりが残ってしまう前にケアをして
「身体が楽になる姿勢」を維持していきませんか?